カテゴリー別アーカイブ: 【な】

【にじんだ星をかぞえて】

『にじんだ星をかぞえて』(上原隆/朝日新聞出版)、読了。歓びよりは、むしろ哀しみに近くて。今も街のどこかにいるような人々を、乾いた文体で紙の上に切り取ったノンフィクション。作中に流れる空気は、どこか乾いて凛としている。 #感想部

にじんだ星をかぞえて (朝日文庫)

【名前探しの放課後】

人の悪意に、反吐が出る。ものを言わぬ集団の、「見えない暴力」に吐き気すら覚える。そんな『ぼくのメジャースプーン』(辻村深月/講談社)の後に、『名前探しの放課後』に出会った時の「まさか」というふるえるような喜びだけは。今も、決して忘れない。 #感想部
@book_forest
夏月@2/28でアカウント停止します

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

【何者】

@ 「何者」読了。誰かを俯瞰し、観察して分析したところで結局は、自分自身は何者にもなれない。自分を取り繕ったところで、自分ではない何者かになれるわけではないかもしれない。カッコ悪くてもみっともなくても、就活を続けなくてはならない現状がひしひしと伝わってきた。
@zoo71cezuki
かもめ使い

何者

【人間仮免中】

卯月妙子【人間仮免中】重い統合失調症を患い、ネットで騒ぎを起こす著者を冷ややかに見ていた。そして卯月妙子は終わったんだな、と決めてかかっていた。そんな思い込みは始めに数ページで木っ端微塵になった。表現者の業すら感じさせる一冊。 #感想部
@hani_hani5
ハニぞう

人間仮免中

【9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~】

@Kansou_Bu9(ナイン)9番目の奇妙な人形」を借りて観たのだけど音楽とアクションとキャラの造形に痺れた。ストーリーは途中から思ってた展開と全然違って最後びっくりしたけど、正直ストーリーはどうでも良いやと思えるぐらい勢いがあって好き。オーバーザレインボウは名曲 #感想部

【日曜日たち】

気持ちの底に染み入ってくストーリーの展開。
3回は読み返した。

連作の短編集なんですが、それぞれの話に1本の<糸>が通っている。
あっ、繋がっている、か。
いや、すっと真っ直ぐ通っている、やっぱり。

その<糸>は、母を捜す幼い兄弟。

兄弟は都会で暮らす5人の若者たちの、
いずれも閉塞感ある日曜日の中を縫っていく。

私は途中で、幼い兄弟が神様じゃあないかと思えたりした。
若者たちは何らかの形でこの兄弟にかかわる。
そのかかわり、気づけば何かを生んでる。  

いいですよ、話の流れが。 
展開がどんどん・何処かがどんどん。
で、暖かくなる。

好きな文章が・表現が・描写が多々あって、ドッグイヤーがいっぱい。
三角に折られたそのページを開き、自分が好きだなと想った個所を探す。
気づけば そこからまた読み始めている。

吉田修一氏、『悪人』も、このたびの『日曜日たち』も、とても良かった。
小説家って本当に凄い。


【今日の作品】【日曜日たち】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー

【夏の名残の薔薇】

恩田陸の夏の名残の薔薇を読了。あいだにはいる引用の文が少し読みにくい。自分のことって自分が一番わからないのかも。人の目から見た自分をみることによって、これが自分自身だと思い込むことはありそう。様々な人の視点に立って話が進むため、違う目線で物語を楽しめました。 #感想部Fri Jan 06 16:02:30 via Twitter for Androidsaya
nebosuke_saya

【虹色と幸運】

柴崎友香『虹色と幸運』読了。30女三人のそれぞれの今を描いた物語。「いつかちゃんとした大人になったら、って自分が思ってたいつかはずっと来ない」というセリフと同じこと、思ったことある。3人それぞれの気持ちが良く理解できた。面白かった。 #感想部Wed Nov 02 15:10:10 via Mobile Webseraphim
seraphim_poodle

【長い散歩】

当地、劇場では短期間の上映。
見ようと思っていたのに見過ごした映画。
んじゃあと、随分経ってDVD。

私のイメージでは、
長い間ギラギラなアクの強い役ばかりだった気がする緒形拳さん。
でも人は年を重ね、そのうち皆どんな人生を送ったとしても公平に逝く。

この映画、天使の羽根を付けた女の子も可愛くて名演技で。
緒形拳さん、ドラマ『風のガーデン』の時に比べ、まだ”ふっくら”がある頃で。

確かに、元気そうな緒形さんを見れて良かったなあと言う気持ちもあったけど、
ただ、その後を知ってるから、
幾度も出てくる<走るシーン>、見てるこっちが辛くなったのも事実。
  

幼児虐待、育児放棄がストーリーのど真ん中にあって、結構しんどかった。

しんどいのに 目が離せない。
ストーリー的にいつか救いがないとー…もあるけど、
観ているこっちのしんどい気持ちも救われたいと。

この映画の監督は、俳優の奥田瑛二さんなのですが、
DVDの本編に入る前に、
奥田さんが監督した他の作品が宣伝・告知で流れるんですが、
少女〜an adolescent』と『るにん』という作品なんですが、
それ見てて、気分悪くなって…

最近、どうしても受け付けないテーマがあって、
昔は、若い時はどうだったかなあと、思い起こしてみるんだけど、
今ほどじゃあなかった気もするんですが。

なんと言うか…
人間の弱さとか・孤独とか、性とか、醜さとか・愛憎とか・欲とか…そこいらへん。
そこいらをテーマにして、凝視するような、直視するような、えぐるような作品。

もういいよ。

人間が弱い生き物なのは身を持って分かっているからさあ、もういいよ。
どうね?優しい気持ちはどうやっても出てこない?
なんとか心で温まらんね?…のあたり(笑)

そのへん、だんだんと顕著になってくのが、自分でも興味深くて。

どうしても受け付けないというそれが、
<生理的・心情的>な領域の判断になってくのが分かって、
その変化が、なんか、引っかかってしまって。

なんでかね?って。

長い散歩』の中でも、そういう受け付けないシーンが多々あって、
それでも最後まで見ようと思ったのは、見れたのは、
緒形拳さんと女の子のシーンのおかげかなあと。

私、緒形拳さんも、『鬼畜』やそれにダブル人物設定の作品は、今、見たくない。
以前の、何かを探るような体勢で見た・読んだ、そんな映画・小説が、
なんだかなー、生理的に受け付けなくなってく。

『いいよ、もう。。。そんなんさあ、表現した先に何があるん?
誰かが幸せになるん?誰かが喜ぶん?』…みたいな。

ふと、極めて希望的に思った。

こうやってこのまま行って、あの横丁、斜向こう、自販機の南角を曲がった頃に、
私、お昼の再放送:勧善懲悪の時代劇ドラマ見ながら、
最後の見せ場、画面に向かって拍手してるばあちゃんになれるかもしれんな。


【今日の作品】【長い散歩】
【今日の部員】昨日:モディ★今日:脳腫瘍 ★明日:リリー